地図とコンパス

人はときに美しいと思える瞬間に出会うこともあります。人生の地図とコンパスをつくっていきましょう。

【世界はどうなっているのか】2−3 光の速さで走ったときのほんとうの世界

ニュートンの力学は世界をすべて記述したかにみえた。 しかし、常識はまたも覆されたのだった。 天才ときいてアインシュタインを思い浮かべる人は多いだろう。 天才は必然であるというように、アインシュタインが相対性理論を発表しなくても、相対性理論はか…

【世界はどうなっているのか】2−2 ニュートン力学

高校物理は嫌いだった? 僕は数学的になんとなく理解できたからよかったが、正直、いきなり等速直線運動とか慣性の法則がでてきて、なんのこっちゃさっぱりだったのを憶えている。 ニュートン力学の法則 ①慣性の法則 ②F=d/dt(mv) ③作用反作用の法則 ニュート…

【世界はどうなっているのか】 2−1.宇宙は数学で書かれている

ガリレオ・ガリレイは「宇宙は数学の言葉で書かれている」と言った。 数学で書かれている?そんなこと知ってるって? 中学校で物理を習う恵まれた僕らは、自然が数式で記述されることに馴染みがある。 しかし、ほんの数百年前までは、自然界で起こるさまざま…

【世界とは何か】1.世界は何で出来ているのか ー 1−2.素粒子

1−2.素粒子 「世界は何でできているのか」という問いの答えとして、アラビア・ヨーロッパでは18世紀になるまでアリストテレスの四元素説が信じられた。中国では四元素説とよく比較されることの多い五行説(木・火・土・金・水)が支持された。 18世紀…

【世界とは何か】1.世界は何で出来ているのか ー 1−1.万物の根源をめぐる古代の戦い

世界を理解するための方法の一つとして、「世界は一体何で出来ているのか」と考える方法ある。現代では小中学生でも、物質は百十数個の原子が分子をつくり、様々な物質になっているということを知っている。最近ではクオークやニュートリノなんていう言葉も…

今週の発見、アイデア

・スティーブ・ジョブズと舛岡富士雄は似たタイプの技術者。自分で実務はせず、方向性を示すことで仕事をする人。どちらも社内では嫌われ者。クラッシャー上司ともいえるかも。 ・仕事ができる人の仕事のやり方にはいろんなタイプがある。普段何をやっている…

【本の感想】暇と退屈の倫理学 /  退屈という疑問と戦う人の記録!

あとがきで國分功一郎さんが自分で書いているように、この本は著者である國分功一郎さんの、人生の疑問の一つに対する戦いの記録ともいえる大作だと感じた。 自分の人生をかけて極めてきたことを本にして表現したい、世に残したいと、人は思う。そして、実際…

生きる意味とは何か?という問いに対する答えをまとめてみる

人間の生きる意味って何?という問いは誰もが抱くでしょう。 古今東西、数多の哲学者、思想家がこの問いに答えようとしてきました。 しかし、この問いの答えは未だに議論され続けています。 僕も、自分に生きる意味があるのか?という疑問は幼い頃からずっと…

【本の紹介】コンビニ人間 / 村田沙耶香

最近、村田さんの著作にハマっている。 とても読みやすいナチュラルな文体、社会に違和感を抱く主人公。そしてクレイジー。 今まで、最近の作家さんの本は敬遠して読んでこなかったが、ちゃんと現代の日本文学は面白いんだな、というのがわかってよかった。 …

【本の紹介】9プリンシプルズ / 伊藤穰一 ジェフ・ハウ

伊藤穰一さんの書いた本格的著作ということで読んでみた。伊藤さんは、学位をもたずしてMITメディアラボの所長になったという異色の経歴の持ち主だ。茂木健一郎さんは、伊藤さんを天才と呼んでいた。僕は伊藤さんには以前から注目していたので、本を読んでみ…

トニー・スタークに学ぶモテる男

いまだに悩む。どうすれば女の子とスマートに付き合えるようになるのかと。 女性と接する時に、ぎこちなさとか嘘をついているような感じを感じることがある。付き合っていない女性でも、付き合っている女性でも感じる。何をどう言っても、どう行動しても払拭…

「GRIT やり抜く力」 アンジェラ・ダックワース著 / 本の紹介

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/09/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (11件) を見る …

正直言うと、人生はつらいことばかりだ。

正直言うと、人生はつらいことばかりだ。 なぜなら、人間は恒常性(ホメオスタシス)を好むのに対して、外界は常に変化し続けるものだからだ。 人間は体内の環境を一定に保つようにできていることが知られている。外界が変化しても、フィードバック制御を行…

清水富美加さんが出家した理由 /  社会への違和感を抱える人

最近、清水富美加さんの”出家”報道が芸能ニュースを騒がせている。 僕は清水さんに対して、バラエティ番組でみせる彼女の言動から妙に親近感を感じていたというか、自分と似た感性をもつ人なんじゃないかと感じていた。なので、今回、幸福の科学という宗教団…

信仰の必要 / ワークライフバランス2

ポケモンGoが配信開始されたのは3ヶ月ほど前だっただろうか。老若男女から普段ゲームをしない人まで、日本中の誰もがアプリをダウンロードしているような過熱ぶりだった。果たして、今、ポケモンGoに熱中している人はどれくらいいるのか?誰かが区切りをつ…

残業する理由について考えてみたこと / ワークライフバランス1

「ワークライフバランス」、「ブラック企業」。最近よくみかける言葉だ。日本人の長時間労働が問題視されて久しい。働き方の改革に関しては様々なところで議論されているので参考にしてほしい(特に駒崎さんの本は読みやすくておすすめ)。 http://president…

秋にかけて聴く曲

今年も夏が終わった。 僕の住む東北地方では、最近朝晩が肌寒い。 東北地方は今の時季から12月にかけてが一年のうちで一番いい時季だと思う。ちなみに二番目は新緑の季節、5月だ。 東北の秋は心地いい。少し肌寒い空気が、心と体を落ち着かせる。 うまく…

なぜ技術者は口ベタなのか

技術者や研究者などの理系の人間は口ベタだとよく言われる。確かに、テレビや講演などで、口のうまい理系の人間をみたことがないといえばない。 学生時代によくみていた、NHKの「ニッポンのジレンマ」という討論番組に対しても、出演者に技術者が出てこない…

There is a light that never goes out / The smiths 【音楽の紹介】

誰もが一度は経験したことがあるだろう。 「いっそこのまま死んでしまえばいいのに」と思うような最高の夜を。 1986年に発表された、ザ・スミスの「There is a light that never goes out」は、青春時代の繊細な心情を描いた名曲だ。 好きな女の子と車で…

140文字でわかる哲学史

真理とは世界を観察し論理を導いていけば必ずみつかるものだと考えた人類。しかし、観察では全てを知ることは出来ず、さらには最大の道具である論理そのものの脆弱性を知ることとなった。真理探求の限界と不毛さを知った結果、真理は相対化し、現代ではひた…

英国のEU離脱は僕らに関係ある? / ポピュリズム化する世界

イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利したことが世界中を騒がせている。新聞はEU離脱に関する記事で溢れ、ネットやテレビのトピックスもEU関連で埋まった。 それらのメディアでよく騒がれたのは「イギリスのEU離脱が僕らに何か関係あるの?」という話題だ。TP…

あのころの青空  Crazy /  エアロスミス 【音楽の紹介】

高校生の頃この曲を聞いていたなら、次の日には学校を飛び出して狂ったよう遊んだだろう。 音楽というのは不思議なもので、言葉で表すことができない感情とか情景のようなものを感じさせてくれる。時には、忘れかけていた昔の記憶を鮮明に映し出してくれたり…

人生を変えた本 / 『人間失格』太宰治【本の紹介】

僕が太宰治と出会ったのは高校二年の秋だった。いまでもあの時の衝撃を忘れられない。ツタヤで手にした『人間失格』の冒頭を立ち読みした時、体中に経験したことのないなにかが入り込んでくるのを感じた。冒頭から10ページほど読んで、ふと意識が戻りあた…

表現する理由 / 落合陽一 TEDxTokyo 2011 

先日のニッポンのジレンマ「“会社やめたい”あなたに贈る仕事論」に出演していた落合陽一氏。自分探しの話題になった時、彼は「人生は無意味だ。問題は何を信仰するかだ」と話していた。その言葉をきいて、「僕と価値観似てるじゃん!」と感じて興味をもった…

なぜ浮気をするのか。浮気や不倫はなぜ悪いことなのか

今年に入ってから、芸能界の不倫や浮気に関するスキャンダルの話題が数多くでてきた。謝罪会見、活動自粛など、僕たちにしてみれば一体なんの意味があるんだろうというような話題で騒がれた。 実際、芸能人のプライベートをスキャンダルにして騒ぐのは、週刊…

いつ何が降りかかってきても文句は言えない【雑文】

今日、改めて思い知らされたことがある。それは、 「僕たちはいつ何時、どんな悪いことが降りかかってきても文句をいうことはできない」 ということだ。 ここ数日、精神が不安定になっていて、自分のアイデンティティを見失っていた。自分を見失い、過去の教…

教育の破壊 / ニッポンのジレンマ「ディスラプトってなんだ?」

価値観をゆるがされる話を聞くことができた。テーマである「教育」と「ディスラプト」のつながりはいまいち理解できなかったが、いままで受けてきた教育への僕がもっている価値観はディスラプトされた。 「キングス・クロス駅の写真をみて感じることを述べな…

いま、世界中で流れている音楽  / 「 I've Been Loving You Too Long 」 Otis Redding【音楽の紹介】

久しぶりに音楽をききたいと思った。 久しぶりに生きていてよかったという気分になった。 久しぶりに音楽の心地よさに包まれたような気分になった。 今の時代、いつでもどこでも音楽を聴くことができる。 レストラン、カフェ、テレビCM、車の中、、、 いつも…

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 / 中野信子 【本の紹介】

先日の小池龍之介さんの話からドーパミンをはじめとする神経伝達物質に興味を持ち始め、そのきっかけで読んでみた一冊。 依存症がドーパミンを放出する報酬系に関係しているということが書かれている。既に神経伝達物質や薬物に関して知識のある人はこの本か…

小説は日常に意味を与える 【雑文】

保坂和志さんの本に書かれていたことがしばらく頭からはなれない。 日常が小説のいい悪いを決めるのではなく、小説が光源となって日常を照らして、普段使われている美意識や論理のあり方を作り出していく。 http://www.amazon.co.jp/書きあぐねている人のた…