幸せとは? / ニッポンのジレンマ 競争と共生のジレンマ 反響編【雑感】
僕らが「幸せ」と呼ぶものは持続性のない恍惚なのだろうか。
小池龍之介さんの発言の中でハッとさせられたものを要約すると
「お金がある 友達がいる 誰かに褒められた」→ ドーパミンが分泌
↑ 一種の脳内麻薬にかかっている状態
ドーパミンが突発的に分泌された状態に持続性はない
つまり現代の幸福はジャンキーと同じ
小池さんの幸せに対する考えはとても参考になった。
幸福とは何か?ということを考える際に神経伝達物質(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなど)の分泌を考えることは非常に有用だろう。言ってみれば、これらの神経伝達物質をコントロールすることができれば幸せになることは難しいことじゃないし、人を強制的に幸せにすることだって可能だ。ある意味、(今話題の)覚せい剤というのは人間が幸せになるための究極の道具といえるのかもしれない。摂取すると破滅を伴うという意味で覚せい剤は核爆弾と同じようなのものではあるけど。
おそらくだけど、人の幸せに関する議論は既に完成されかけているのかもしれない。僕は幸せというものを誇大的・抽象的に考えすぎていた。小池さんは幸せ自体に価値をもたないという考え方をしている。幸せを俯瞰してしまった小池さんはまさに悟りをひらいたと言えるだろう。