嘘と資本主義
嘘をつくのは悪いことか、良いことか、
その判断を行うのは難しい。
問題を少し変えて、ひとついえることがある。
嘘を付いて生きるのはストレスだということ。
嘘をつけば、そのことを自分で気にする。
ばれないように行動しなくてはいけないから。
頭に入れておかなければいけないことが増えていく。
嘘が良くないと言われるのは、嘘は自分にとってプラスにはならない、という先人の知恵でもある。
ビジネスでは嘘はつきものだ。
「来年度は売上二倍にします」
「このプロジェクトに投資すればリターンは数億ですよ」
「昨年度比30%減のコストダウン達成しました」
「そのお洋服お似合いですよ」
嘘は欲望を刺激させ、人を消費や投資に向かわせる。
消費と投資がなければ資本主義は存在しない。
嘘はビジネス社会における着火剤のようなもの。
現代社会が生きづらくストレスフルな理由のひとつは、
嘘をつくことを賛美され必要とされるところにある。