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僕らの行く道

若者の若者による若者のためのブログ

だまってトイレをつまらせろ 朝日新聞 政治断簡 / 高橋純子【雑感】

タイトルに惹かれて全文読んでみたらとても面白い文章だった。普段記者は個性を出さないようにして記事を書いているけれども、エッセイ風の記事をちょっと個性を出して書いてみてもやはり面白い文章をかくもんなんだなあと感心した。こういう、うまくまとまった小話はネットではあまりみたことはない。文章のプロの仕事はやっぱちがうなあという感じ。

 

個人的に印象に残ったのは次の文章。

他者を従わせたいと欲望する人は、あなたのことが心配だ、あなたのためを思ってこそ、みたいな歌詞を「お前は無力だ」の旋律に乗せて朗々と歌い上げる。うかうかしていると「さあ、ご一緒に!」と笑顔で促される。古今東西そのやり口に変わりはない。

 

実は先日、「うまい話」にだまされそうになった。彼らが僕を勧誘し洗脳するやり口はまさに上で書いているような手法だった。

君たちは社会の権力者に騙されている→君たち若者は覇気をもち幸せな未来をつくっていかなくてはいけない→私たちは真実を知っている。君たちの手助けをしよう

こうした洗脳の手口は大昔からあるのだろう。彼らは実にうまく僕を洗脳した。彼らの話を聞いていると希望がわいてきて、脳からドーパミンが分泌され、気持ちよくなってくるのだ。おそらくアルコールやドラッグを摂取した時と同じような状態なのだろう。その味を占めて抜け出せなくなる人は彼らにいとも簡単に騙される。僕は抜け出せたが、数日間、精神に後遺症が残った。

洗脳からぬけ出す鍵は客観性をもつこと。筆者が表現するところの「だまってトイレをつまらせろ」。一歩引いた視点が自由を見つけさせてくれる。

筆者と同じように僕も、トイレをつまらせろ、が脳内にこだましそうだ。