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【雑感】宗教のジレンマについて考えたこと ニッポンのジレンマ 元旦スペシャル”競争”と”共生”のジレンマ 

ISテロの原因を承認の供給不足と経済格差にみる議論は面白かった。IS・オウム・連赤事件の原因を承認の供給不足にみることはたしかに的を射ていると思う。同様にISテロを格差問題とみることもできるだろう。しかし、僕は宗教がテロを起こす要因はもっと人間の奥深い側面にあるのではないかと思ってしまう。

オウムが無差別テロを起こした理由を考えるとき、文藝春秋の2014年2月号に載っていた井上死刑囚の手記を思い出す。詳しい文章は覚えていない。簡単に言うと、彼ら(オウム)がサリン事件のようなテロを起こした理由は、

特別な能力を有した人間が、その能力をもってして多少の犠牲を払ってでも恵まれない人たちに施しを与えるため

だったということが書いてあった。

井上死刑囚を含め多くの幹部らは、自分達の行動が社会をより良い方向に進めていくと信じていた。ナポレオン思想と言うのだろうか、理想の社会をつくるためには大衆の犠牲は仕方がないと考えていたわけだ。

彼らが入信したきっかけには承認の供給不足があっただろう。格差からくる劣等感がプライドを助長させたともとれるだろう。しかし、幸せな社会を目指し、カリスマに教化され危険なナポレオン思想に染めてしまう宗教の問題を承認の供給不足や経済格差だけにみることは浅はかなのではないかと思った。人間の行動に関してはまだまだ科学的に解明されていないことが多い。宗教がテロひいては戦争を引き起こす原因については、経済や政治から離れて精神に深く入り込んで考えることが必要だ。