地図とコンパス

人はときに美しいと思える瞬間に出会うこともあります。人生の地図とコンパスをつくっていきましょう。

【雑感】未来を描く 2015年度政府予算案

今年も政府予算案が発表された。僕たちはテレビ、新聞、ネットでその情報にふれ、数十兆のお金の割り振られ方を知る。そして、今年も40%近い額を国債で賄われていることを知る。

世間のみんなは予算案をみていろいろレビューするだろう。控えめに言わなくとも僕には予算の是非や裏の真相を論じる力はない。それでも、ニュースで国家予算の報道が毎回流れるたびに、僕はなんだか違和感を感じていたので書いてみる。

政府は、資本主義社会の”利益がでなければ収入はない”システムに縛られることなく、首領の意思で社会に必要な予算を決めることができる。そのため、政府予算は人間の意思で自由に社会をつくるための唯一にして最大の手段であるといえるだろう。

それなのに、棒グラフまたは円グラフで示される予算案をみると、現場をみない閣僚がお金だけで国の課題を解決しようとしているようにみえるし、高い国債発行比率は民主主義の声をひろいすぎて膨らんだ会計の叫びにみえる。本来、自由で美しく、私たちの国の希望を物語るはずの予算案は、無機質でネガティブな印象を僕に与えるのだ。

そんな印象をもってしまうのは、僕が各省庁の活動や政策に無知であることに大きな原因があるだろう。でも、もっと美しく未来への希望をわかせてくれるような予算案の提示をみてみたいと感じるのは僕だけだろうか。