僕らの行く道

若者の若者による若者のためのブログ

【映画の紹介】コンタクト

パーカー「君は神を信じる?」

エリー「いいえ。証拠がないもの」

パーカー「君は父親を愛していた?」

エリー「ええ、もちろん」

パーカー「証拠は?」

中学生の口喧嘩みたいな会話?

いやいや違う、単なる言葉尻をつかまえた言葉遊びの会話というわけじゃない。シンプルなこの会話にはこの映画の主張を代弁するような大事な主張が隠れている。僕は映画史を代表する名会話だと思う。この映画を思い浮かべるときは必ずこのシーンを思い出す。

現代の日本に生きる僕たちは、何かと宗教とか迷信といった非科学的なものをバカにする傾向があるけれども、よく考えたら僕たちは宗教や迷信と同じくらい非科学的なものを拠り所にして生きているんじゃないだろうか。

多くの人は、誰かを愛していたもしくは愛されていた過去を拠り所にしてつらい出来事を乗り越えた経験があると思う。しかし、誰かを愛していたもしくは愛されていた過去は、自分の記憶以外のどこに証拠があるのか。自分が忘れてしまえば、なかったことと同じになってしまう。もしかしたら、その誰かを自分は愛していなかったかもしれないし、もしくは愛されていなかったかもしれないのに。

宗教が証拠のない過去の物語であっても、人々に生きる拠り所を与えているのであれば、僕たちはバカにすることはできないだろう。誰もが証拠のないものに癒され元気づけられて生きているのだから。

 

コンタクト 特別版 [DVD]