僕らが「幸せ」と呼ぶものは持続性のない恍惚なのだろうか。 小池龍之介さんの発言の中でハッとさせられたものを要約すると 「お金がある 友達がいる 誰かに褒められた」→ ドーパミンが分泌 ↑ 一種の脳内麻薬にかかっている状態 ドーパミンが突発的に分泌さ…
タイトルに惹かれて全文読んでみたらとても面白い文章だった。普段記者は個性を出さないようにして記事を書いているけれども、エッセイ風の記事をちょっと個性を出して書いてみてもやはり面白い文章をかくもんなんだなあと感心した。こういう、うまくまとま…
人の幸福に影響を与えるものは大きく3つあると考えている。 その3つとは健康・情報・人だ。 人生で一番悲しいことはなんだろう。 大切な人の死を挙げる人は最も多いのではないだろうか。 日本人の3大死因はがん・心疾患・脳血管疾患である。 これら3つは…
ずっと以前からもどかしかしいと思っていた。 自分が感動した素晴らしい小説・映画・音楽について誰かに説明する時、どんな言葉、身振りを使って表現しても、その素晴らしさを説明できた気がしない。 味わった感動を言葉にしようとして感動の具体像を追いか…
僕が21歳頃に読んだ、立花隆の言葉を紹介する。 「そういう経験を踏まえた上で、今からはっきりと予言できることは、君たちの相当部分が、これから数年以内に、人生最大の失敗をいくつかするだろうということです」 『二十歳の君へ』東京大学立花隆ゼミ+…
先日、車を運転している時にRCサクセションの「宝くじは買わない」を聴いて、忌野清志郎さんがなぜあれほどまでに人々に支持されるようになったのかわかった気がしたので書き留めてみる。 ”「宝くじは買わない」(たからくじはかわない)は、RCサクセション…
ここ最近、人工知能に関する話題が増えている。ある経営者はこれからは人工知能の時代になると言っているし、テレビのバラエティ番組なんかでも扱われることが増えて、なんだかすごくホットなワードになっている。 自分は一応製造業に分類される職業について…
去年、一昨年と紅白歌合戦をみていて気になったのが西野カナだ。一昨年は「Darling』」、去年は「トリセツ」を歌っていたが、二曲とも素晴らしい歌だと思った。他の紅白出場の若手歌手とくらべても特に新鮮な感動を覚えたのを記憶している。 しかし、西野カ…
僕らが70年前の世界史を学ぶ時、まったく違う世界の出来事を学んでいるかのような感覚を抱く。 ナチスのユダヤ人大虐殺、大日本帝国の帝国主義拡張による無謀な戦争、植民地時代。僕らの知っているおじいさんおばあさんが生きていた時代なのに、現代とまっ…
写真:チェンマイ名物カオソーイ チェンマイのノスタルジックなサタデーナイトマーケットが懐かしい。 チェンマイの服売りのおばさんは、値引きを繰り返しながらも買うか買わないか迷い続ける優柔不断な僕をみて、「あなた次第なのよ!」と言い放った。 おば…
今までと同じ職場で同じ仕事をしていたとしても、ささいな変化でまったく違う職場に感じる。変わった次の日は、まったく違う朝を迎える。それは悪夢とともに迎える朝であって、桃源郷の恍惚感とともに迎える朝がくることはめったにない。 人間は環境に適応し…
正直、この会に集まった論客の半分以上は人工知能についてほとんど知らないし興味もないようにみえた。 話はそれるし、この手の新しいテクノロジーに関する話題につきものの管理と倫理の問題に収束してしまうし、煮え切らない議論だった。 人工知能、いわゆ…
ブラッド・ピット出演作の中でもおすすめされることの多い映画。僕も前からずっと観たいと思っていた。 感想。まず、すごく面白い映画であることは確かだ。 でも面白いだけで名作であるとは限らない。この映画は罪について新たな気付きを与えてくれた。 これ…
ISテロの原因を承認の供給不足と経済格差にみる議論は面白かった。IS・オウム・連赤事件の原因を承認の供給不足にみることはたしかに的を射ていると思う。同様にISテロを格差問題とみることもできるだろう。しかし、僕は宗教がテロを起こす要因はもっと人間…
この番組の大テーマは、“競争”と“共生”。 番組で議題になっていたテーマに関して、自分の未熟な頭で思ったことを適当に書いてみる。 公平 何が公平か公平でないかという基準は、人間が決める。宇宙のスケールから見れば、人はみな公平といえるだろう。人間は…
5年前の第一回の放送から毎年正月にこの番組を見ることが恒例になっている。最初にこの番組を観た時、僕は大学1年生だった。第一回は、猪子さん、安藤さんや駒崎さんなどが出ていて、今思うとそうそうたるメンバーだったなと思う。当時、自分とそう歳の離…
これは作家の文章だと思った。ロジック、主張の説得力などは必要ない。この文章には人の心に入り、人を動かす力がある。学者が書くような論理の正確さだけを追い求めて読みづらくなった文章を書く必要はないのだ。周囲に迎合せず、曇りのない眼でみて感じた…
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」 ルイス・キャロルの小説『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王が発する上記の言葉は、赤の女王仮説として生物学でも有名だ。この言葉が表すように私たちは、前進するためには活動し続けなくて…
僕の大好きなバンドである毛皮のマリーズの曲。 この曲の2007年埼玉VJ-3でのライブ映像がYoutubeに上がっている。大学時代、この素晴らしくかっこいい動画をみてしびれまくった。ロックの素晴らしさを体現したような曲だと思った。 ロックという音楽ジ…
今年も政府予算案が発表された。僕たちはテレビ、新聞、ネットでその情報にふれ、数十兆のお金の割り振られ方を知る。そして、今年も40%近い額を国債で賄われていることを知る。 世間のみんなは予算案をみていろいろレビューするだろう。控えめに言わなく…
中学生の頃、母親の車のカセットテープから流れてきた尾崎豊の歌う「I LOVE YOU」を聴いてその歌声に魅了された。当時、尾崎豊といえば名前を聞いたことはあったが、どんな声でどんな歌を歌っているか知らなかった。野太い声で激しいロックを歌っていると勝…
ひとつひとつていねいに壊していった すみずみまで協力しあい壊していった 真っ白な塔の上から怒声が聞こえる 顔を真っ赤にさせて 幸せを壊すなと叫んでいる 真実のない世界に造られた正解を壊したら 真実が残る 缶詰に詰められたビー玉たちは 自分の価値を…
今日の出来事。 25歳になって一週間が経った。考えると10年前は中学生だったのかと、時の流れの早さを思い過去10年間で経験したことを思い返した。そして、今後の10年間のことを考えた時最初に浮かんだのは、「自分は今後どれだけつらいことを経験するのだろ…
仕事で成功し多くの人から憧れと尊敬を集めている人は世間一般の常識から外れた道を歩いてきた人が多いと言われる。 なぜだろう。 おそらく人はみな、自分が輝く道を知っている。いつだって自分が本当にやりたいことって頭の片隅にあるはずだ。自分が納得し…
「これまでとは違う小説を書こう、と淳平は思う。夜が明けてあたりが明るくなり、その光のなかで愛する人々をしっかりと抱きしめることを、誰かが夢見て待ちわびているような、そんな小説を」*1 村上春樹にしては珍しく、まともな世界のまとも(?)なラブス…
パーカー「君は神を信じる?」 エリー「いいえ。証拠がないもの」 パーカー「君は父親を愛していた?」 エリー「ええ、もちろん」 パーカー「証拠は?」 中学生の口喧嘩みたいな会話? いやいや違う、単なる言葉尻をつかまえた言葉遊びの会話というわけじゃ…
大学三年生の頃から、冬にはクラークスのブーツばかり履くようになった。ゴアテックス仕様のブーツだ。僕はこれがすごく気に入っている。 まず、ブーツなのに靴擦れしない。買った直後のまだ革が足に馴染んでいない状態でも、一度も靴擦れをしなかった。それ…
先日、東京へ行ったついでに村上隆の美術展を観た。 今まで西洋の画家の美術展を数回行ったことがあるが、正直いくら背景や技術を説明されても作品のどこがすごいのか、なぜ価値があるのかピンとこなかった。さも関心したように絵やオブジェを眺めて、そうか…
この曲を聴いたのは高校生の頃だっただろうか。 高校生ぐらいの年頃の青年はよく哲学的なことに疑問を持つと言われるが、僕もご多分にもれず社会や自分に疑問を感じながら高校生活を送っていた。その頃は感受性が強く、一冊の本、一枚のCDからでも大きな影響…
大学院に入りたての頃、この本が非常に有用なアドバイスを与えてくれた。そのころの僕は、スライドの作り方がわからず、うざったいほどに先輩に相談ばかりしていた。なにからどう手をつけていいかわからず、自分一人でスライドを作れるようになれるなんて考…