Stay Gold

生きること。それは日々を告白していくことだろう。

生きる意味とは何か?という問いに対する答えをまとめてみる

 

人間の生きる意味って何?という問いは誰もが抱くでしょう。

古今東西、数多の哲学者、思想家がこの問いに答えようとしてきました。

しかし、この問いの答えは未だに議論され続けています。

 

僕も、自分に生きる意味があるのか?という疑問は幼い頃からずっと抱いてきました。

学生時代は、書物の中に答えがあるのではないかと、それなりに書物を読んできました。

若い頃は、この問いに答えなければ、この先生きていくことなんてできない!と考えるほどの危機感をもってしまっていました。青年期特有のはりつめた不安です。

ある程度歳をとってくると、このような哲学的な問いを、それほど深刻にならずに肩の力を抜いて考えることができるようになってきました。

そこで改めて、生きる意味とは何か?という問いに対する答えを考えてみたいと思います。

まずは世間でよく言われる回答を簡単にまとめてみました。まだまだ今後詰めていく予定です。

もっと網羅的に系統的に(いわゆるMECEに)整理したいので、ご意見があれば遠慮なくお願いします。

 

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【本の紹介】コンビニ人間 / 村田沙耶香

最近、村田さんの著作にハマっている。

とても読みやすいナチュラルな文体、社会に違和感を抱く主人公。そしてクレイジー。

今まで、最近の作家さんの本は敬遠して読んでこなかったが、ちゃんと現代の日本文学は面白いんだな、というのがわかってよかった。

 

コンビニ人間」。

村田さんは太宰治著の「人間失格」に影響を受けてこの本を書いているんだろうなと感じた。だから、「人間失格」にドンピシャで影響を受けた僕にとって、「コンビニ人間」が面白くないはずがない。

 

主人公は発達障害だ、と言っている書評をみかけた。僕は、この本を障害者が主人公の本なんだという先入観をもって読むのはよくないと思う。世間が「普通」と呼んでいることに主人公が疑問をもつ理由を、主人公が障害者だからという点に求めるのは浅はかだ。

みんながそうしているから、それが常識だから、という価値観で多数派が少数派を排除する構造は差別の始まりだ。「普通」に疑問をもって、異質にも共感できる客観的な視点をもつことは、社会を住みやすい場所にするためにはとても重要な事だ。この本は、社会には、客観性をもたず、知らず知らずのうちに少数派という理由で異質を排除しようとする人間があまりにも多いことを訴えている。

 

僕がこのような社会への違和感を抱えてしまう人の生きづらさを描いた本を読んで思うのは、本を読んだ人が「普通」の普通でなさ、に気づき、他者にもっと寛容になってくれたらいいのにということだ。だから、主人公は発達障害サイコパスという設定だからこんなヘンテコなストーリーなんだという先入観をもって読んでほしくないのだ。主人公、「古倉恵子」はどこにでもいる、だれにでもいる。白羽はただのクズ人間ではなく、確かに彼の論理は正しいのだ。そう思ってみんなが読んでくれたら社会はもう少し寛容になれるはずだ。

 

コンビニ人間

 

【本の紹介】9プリンシプルズ / 伊藤穰一 ジェフ・ハウ

伊藤穰一さんの書いた本格的著作ということで読んでみた。伊藤さんは、学位をもたずしてMITメディアラボの所長になったという異色の経歴の持ち主だ。茂木健一郎さんは、伊藤さんを天才と呼んでいた。僕は伊藤さんには以前から注目していたので、本を読んでみることにしたのだ。

 

読んだ感想としては、非常に示唆にとんでいてウィットな表現が散りばめられた本だった。「はじめに」でも書かれているように、「9つの原理」全体を通して主張の根底にあるのは 非対称性 複雑性 不確実性の3つだ。

 

伊藤さんのブログには何度か訪れたことがあるが、正直いって読みやすい文章を書く人ではないという印象だった。ブログはもともと英語でかかれていてそれを本人または他の人が翻訳しているようだ。思考と専門用語についていけないというのもあると思うがあまり一般人にわかりやすい文章を書くタイプのひとではなさそうだなとは思っていた。

 

しかしこの本は以外に読みやすい。ITの知識がないと難しい部分はあるが、主張と根拠がまとまっているので理解し易いと感じた。文章の雰囲気としてはドーキンスの「利己的な遺伝子」のよう。知的なウィットに富んでいる。

 

9つの原理の根拠に一貫しているのは非対称性 複雑性 不確実性の3つだ。アリは、個別では単純な行動原理で動いているのに集団になると知的な生物のように振る舞う。アリに喩えられるように、インターネットが発達して個人が容易に情報をやり取りできるようになった現代では、技術革新は一部の天才ではなく、複雑性(カオス)からもたらされる。汎用人工知能(強いAI)が有名大学の研究室や大企業ではなく、学生寮の一室で密かに生み出される可能性もあるということだ。このようにどこで何が起こってもおかしくない現代では、固定観念にとらわれることのない柔軟性をもつことが重要だと書かれている。

 

この本に書かれている内容は非常に重要な示唆に富んでいるものの、話が大きすぎて実際に自分に活かせる部分は少ないと感じる。だが、自分にできることが少なくてもこの世界の加速度を減少させることにはつながらないことに気付く。私たち個人の数メートルの範囲内で起こるささいな出来事が複雑性を生み出し、全体を加速させていくから。

 

9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために (早川書房)